こんにちは!
今日は、ザ・プリンス箱根芦ノ湖の宿泊レビューです。
本記事はホテル滞在した2022年6月の情報をもとに執筆しています。
ザ・プリンス箱根芦ノ湖
ホテルはなにげに4棟からなっています。
客室
ホテルの到着が夜になってしまいました。
デスク周り
洗面スペース
ホテルに温泉がありますので客室のバスタブは使用していません。
(どうしても、浴室だけ、、ね。古さが印象つよく残ってしまうのですが、
温泉があるので、客室はいっそのこと、バスタブをシャワーブースにしてしまったほうがよいのかもしれないですね。余計なお世話ですが)
複数棟からなるため、温泉への移動に羽織が用意されています。
朝食
朝食はなだ万さんで。朝はこれぐらいがちょうどいいですね。(ビュッフェは食べ過ぎる・・)
村野藤吾設計のホテル~建築のたたずまいを考える~
私は、大阪生まれ・大阪育ちなんですが、大阪って、
今は心斎橋のPARCOになっているところにあったそごう百貨店の建物や上本町駅前にある
シェラトン都ホテル大阪の建物など村野藤吾さん設計の建物って割と身近にあったように思います。
最近になって、村野藤吾さん設計のザ・プリンス京都宝ヶ池に滞在して
あー、やっぱりこのころの建築っていいなぁと思ったので

他のホテルも残っている間に泊まっておきたいなと思うようになりました。
ザ・プリンス箱根芦ノ湖で、特に有名なのがこの空間ではないでしょうか。
(私、行く前にこの写真をみて勝手に「チャペル」だと思い込んでいたんですけど、ロビーでした笑)
こんな雰囲気のあるロビー・・。
宝ヶ池の時も思ったのですが、窓からみえる何気ない景色がよいですね。
新しいホテルで好きな建築家さんやデザイナーさんが設計されたものも、よいなぁと思うものはたくさんありますが、現代のホテルの美しさと何が違うのかなと考えた時に、ディテールもありますが
ホテルのHPをみると
「湖畔にたたずむ流麗のとき。」とあり、あぁ、「ただずむ」ってしっくりくるなぁと思いました。
竣工が1978年なので、45年の歴史がそれを感じさせるのか、緑に包まれるように
建つそれが感じさせるのか(私の語彙力では、説明できない笑。一言でいうならヒューマンスケールになってしまうのかな。)
ここ数年で泊まったり訪れたホテル、建築の中でも、この光景はとても印象強く残っていて、
現代の建築では出せないものがありますね。
また、この日はとても天気がよかったので、湖の向こうには富士山
なんというロケーションなのか。さすがは西武グループ
ここでベンチに座ってのんびりしていると、なんか昭和のちょっとお金に余裕のある人たちが
休暇に湖畔でのんびりと家族で過ごしていたりしたのかなと思って、
なんとも良き時代だなとか、いろいろ考えてました。
私もこうしてブログで建築について何かを書くにあたり、少し調べたりするじゃないですか。
その中で、村野藤吾さんという人の建築哲学
「建築は社会のもの」という考え方に共感しました。
どうしても建築家と名乗る人は、自分の設計したものを「自分の作品」と表現しがちです。
でも村野藤吾さんは、「村野の作品ではなく、村野の関係した作品」とおっしゃっていたそうです。
私は、公共空間の設計をすることが多い(公園など)のですが、自分の設計したものが
その街になじんで、年月がたってその街の景色の一つになっていってくれれば、設計者冥利につきるなと考えているので、「建築は社会のもの」と考えていた村野藤吾さんの作品にひかれるのかなと
思った箱根旅行でした。