こんにちは!
今日は、日々仕事でいろんな方とお会いする機会がある中で、私が大切にしている考え方を紹介します。
小さな組織にいる理由
「設計事務所勤務」っていうのが、私のわかりやすい肩書ですが、実際は、もうちょっと幅広いので、あんまり最近は図面をゴリゴリ書く仕事はしていないです。(←私は。)
※対象は、建築よりも造園・ランドスケープ~土木の方が中心です。
会社の規模としては、10名弱ですが、入社した時は、
・所長と先輩が一人
そこに私が加わって、3人でした。
仕事としては、公共事業に絡む仕事がほとんどですが、直接、役所などから受注するわけでなく、元請の会社が受注した業務を、下請で手伝っています。
なので、役所の担当者が、業務の委託者側で、公共事業の事業主になります。
取引相手は、主に、元請の担当者で、業界の大手~中堅規模の会社さん数社とお仕事させていただいています。一部、民間の仕事もあります。
こういう小さな組織にずっといる理由は、
・はじめは、こんなに長く同じ組織にいるとは思っていなかった
というのが正直なところです。
そして、こういう小規模の組織を選んだ理由は、
・大きな組織の一員になって働くのは、私には向いていないかなぁ
と思っていたのと、
・小規模の方が、旅行休みがとりやすそう。
っていう割と、ふわっとした理由です。
最小規模の組織で働く私が最も大切にしている考え方
小さな組織で働く私ですが、相手は、かなり大規模な組織で働く方々です。
20代の頃って、今よりも、ものすっごい薄給だったので、元請の人たちがもらっている給料と自身の給料を比べると、ずいぶん違っただろうなぁと思います。
(今も、違うと思うけど)
そんな、最小・弱小組織にいる私ですが、お客さんと仕事している時は、
常に、相手側の視点、目線でプロジェクトを見るようにしています。
また、意見を出す時も、相手の立場にたって考えて意見をいうようにしています。
当たり前のことのように思いますが、周りをみていると、割と、相手側の視点でものをみない人は多いです。
私の目から見て大きな組織にいるお客さんたちは、
①いろんな手続きやルールに縛られている部分が多い
②直接、事業主から要望を受けるので、あいまいなことを言えない
と、割と不自由な部分が多いのかなと感じています。
①については、対外的な部分でもあてはまりますが、何につけても決定するのに時間がかかる印象があります。そのあたりの事情を考慮して、考えを伝えるようにしています。
②については、私は、元請のお客さんと、打ち合わせで意見を出し合ったりできますが、元請けの方は、役所の方との打ち合わせは、もうちょっと堅いんですよね。
役所が要望や解決したい問題を受託者(元請)に伝える⇒受託者側がその要望に応える案を提示する。
みたいな感じで、一緒にプロジェクトのゴールまで走れる関係ではない感じです。
なので、自分がお客さんの立場だった場合に、役所の担当者に説明できる、説得できるような意見をだしたり、資料を作ったりするようにしています。
どちらにしても相手の立場や状況を考慮して、発言するようにしています。
自分の器を広げる
20代の頃は、この仕事をしていて、将来的に、仮に元請で仕事をすることが、自分の成長・成功なんだろうか?と思った時もあるのですが、今は、こういった不自由さなどが気になり、
必ずしも、元請や大きな組織に属することが成功とは考えていません。
ただ、プロジェクトのより上流にたっている人に自分をあわせていくと、自分もその位置にたてるようになってくるのかなと思います。(実際に、立つかどうかは別として)
元請・下請の関係になると、下請は補助的な位置づけで考えてしまう人もいますが、自分が元請の立場になって、物事を見るのは大事かなと思います。
ちょうど先日読んだ本に、「人それぞれ、お金の器が決まっている」っていう話が書かれていました。
自分の器を超えたお金は、入ってこないそうです。宝くじで、一等が当たって、その後、自己破産してしまう人は、自分の器を超えたお金を手にして、使い方を誤ってしまった例だそうです。
対処法としては、
①自分の器にあったお金の使い方をするか
②自分のお金の器を大きくするか
になりますが、②の器を大きくするには、お金の器の大きい人たちの習慣や考え方を学ぶ・まねるのがよい。っていうことが紹介されていました。
お金の器の話と同じで、仕事でも自分より上位にいる人たちが何を見て、どう判断しているのかを学ぶことで、自分自身もその人たちと対等に関係を築けるようになっていくのかと思います。
組織がしんどくてフリーランスで働く人もいると思いますが、フリーランスになっても組織を相手に仕事をする機会があるのであれば、相手の役割や立場を考えて一緒に仕事をしていくことがよいパートナーシップの築き方かと考えています。
互いの立場を理解しあえない場合は、「一緒に仕事をしない」という結論を出すのも、良好なパートナーシップを築き、質の高い仕事をしていく秘訣かなぁと思います。
と、今日、書いたことは、事務所の若手のスタッフに言いたいことですが、なかなかまぁ、そういうことを伝えづらく感じる日々です。
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