「生産性」~これまでの10年追いかけてきたもの、変わらないといけないこと~

お仕事

こんにちは!今日は、最近読んだ「生産性」という本の中で多くの学びを得たので書きたいと思います。

日本人の生産性は、低い!?

これだけ、政府が「働き方改革」を推進しているだけあって、日本人は働きすぎ、休まないという共通認識があると思います。

私が働いている業界も、「深夜残業」「徹夜」が常態化していて、業界に加盟している各社がノー残業デーの徹底など推進しています。私も、20代から30代前半ぐらいまでは、週に一回は深夜残業、出張の前日はぎりぎりまで資料準備に追われて移動で睡眠をとるような生活をしていました。20代の頃は、まだ、社会人・技術者としても未熟で知識も少なく、どうしても作業(設計やレポート作成)に時間がかかるので、長時間勤務もやむなしと思っていました。

そんな時、見かけたネットのニュースが衝撃でした。

「日本人のホワイトカラーの労働生産性は、先進国で最下位」

その時読んだサイトを詳細に覚えているわけではないですが、要は↑こういうことでした。

トヨタに代表されるような製造業は、とても生産性が高いので、日本人の労働力は世界的にみて高いと思っていたのですが、ホワイトカラー(という表現が適切かはわかりませんが。)の労働生産性は、とても低いということでした。

この記事を読んだのが、大体30歳ぐらい、今から10年ぐらい前のことです。

当時の私は、当たり前のように、深夜残業もやむを得ず徹夜することもしばしば。そして、その理由を考えると、図面の度重なる修正、設計の方針変更など、作業の手戻りが多かったことなどが考えられました。要は、もはや自分の未熟さが原因でもなければ、何か創造的なことに時間をとられているわけでもない。プロジェクトに関わる全ての人が意識していれば、へらせられた無駄な作業や修正がたくさんあるのです。

すごい嫌かも。しかも、こんなに頑張って、先進国で最下位。こんな働き方をずっと続けていくのは、嫌だな。と思いました。

そこから、今までのおよそ10年間は、仕事における効率性を追い求めながら働いてきました。

【参考】
日本人の労働生産性について、国際的にみたポジショニングはこちらの資料で確認できます。「労働生産性の国際比較2016年版

 これまでの10年、追い求めてきたもの

仕事において、効率性を高めることを重視して仕事をしてきました。ミスを減らすように仕組み化することで、修正の手戻りを減らす。客先の要望を聞き出すことに時間を割いて、達成すべきゴールを共有化し、作業段階で迷走する・悩む時間を減らす。

いろいろやってきて、結構、無駄を省けてきたと思います。
20代の頃の自分には考えられないけど、仕事の後や週末に趣味をもつ時間もとれるようになりました。

そんな時に、先日こちらの本を読みました。(伊賀泰代さん。講演会とかあるならきいてみたいわー。面白かったです、この本)

最近、またビジネス書的なものをちょくちょく読むのですが、この本はとても学びが多かったです。

その中でも、はっとさせられたのは、私がこれまで取り組んできた効率化というのは、「改善」だということ。本当に生産性を高めたければ、「改革」が必要だということ。
より定量的に言えば、「改善」は3%の向上で、「改革」は30%の生産性向上を図れるということ。

私がやってきたことって、3%の改善を積み重ねることだったんだなぁと気づきました。
まぁ、それもやらないよりかは、やった方がいいんだけど。

この本を読んで、これから私がやらないといけないのは、「改革」のほうなんだなと気づきがありました。

このほかにも、具体的な生産性向上の策は書かれているので、それは本を読んでいただければ♫と思います。

「改革」・・・ってなんだろ。って、思う今日この頃です。
とりあえず、時間をみつけてこちらを読む予定です。