「また、仕事を依頼しよう」と思われるために心がけてきたこと

エッセイ的なもの

こんにちは!

先日、とある会で、

『「また、この人に仕事を頼もう」と思われるために私が心がけてきたこと』

について、短い時間ですがお話させてもらいましたので、その内容をシェアしたいと思います。

男性社会で紅一点で働くということ

私は、大学で建築を勉強して、現在は建設コンサルタント業で技術者として仕事をしています。

建築や住宅設計は比較的女性もいらっしゃるんですが、建設コンサルタントというのは、

出身が土木の方が多いのもあって、20代の頃(今から10年~15年前)は女性はほとんどいなかったです。

女性で一緒に働いているのは、私みたいな技術者についているアシスタント(CADオペレーターなど)か事務職の方ぐらいでした。

最近は、そもそも働き手が足りないのもあり、観光×インフラ、農業×まちづくり みたいな異分野を絡めた案件もありますので、いろいろな分野から人が集まるようになり、女性の技術者の方も増えてきました。

20代の頃は、ほんとにどこにいっても男性ばかりの中に私(女)が一人混じっているという感じでした。

そんな環境の中で、クライアント(男性の私より年上の技術者)から信頼を得て、

一度仕事をご一緒した方から、「また、この人に仕事をお願いしよう」と思ってもらえるように

心がけてきたことがあるので、紹介します。

初対面でがっかりされればハードルは下がったと考える

会社に何か仕事の依頼があって、社内の調整で私が担当(もしくは、副担当)に決まり、

相手先に打ち合わせに行きます。

はじめなので、上司(といっても、事務所のボスしか上司はいないんですが)と打ち合わせにいきます。

露骨にがっかりする人はいないですが、「あれ、担当、女性なの?」ぐらいは皆さん感じられます。

一度だけ、私が担当者だと聞いて、電話がかかってきたことがあり、私が女性だと思っていなかったその技術の男性に、私が電話に出ると、「あ、女性でしたか~」と言われ、しかも、そのあと、いろいろ失礼なことを言われたことはありますが、超異例のケースだと思います。最終的に、後日、謝罪をしてもらいました。というか、謝罪させました。

「女性相手だったら、無茶を言えないから、やりにくいなぁ 」ぐらいは思われているかもしれません。

こういうのは、ハードル下がってラッキーぐらいに思っておけばよいと思います。

そもそも、男性と女性は仕事の仕方も違います。

特に、徹夜や深夜残業の多い業界ですが、徹夜などするのは男性に多いと思います。

女性は、徹夜や深夜残業はしんどいので、そうならないように、あらかじめ計画をたてて着々と積み上げていくのが得意だと思います。もちろん、女性すべてがそうではないし、男性でもこういうタイプの方はいますが、女性の方が、「最後体力勝負で乗り切る!」ような選択肢は持たないように思います。

はじめは、女性であることがハンデになっているなら、むしろラッキーぐらいの気持ちでいればいいかなと思っています。

心がけ①相手の立場で考える

物事をみる、考える時に相手側の立場で考える。

これは、仕事を始めた頃からずっと意識してきたことです。

そして、自分の利益ではなく、互いの利益を考えることや、相手の立場を理解して、こちらが動くということを考えています。

例えば、私は小さな組織に所属しているので、物事を決定するのがとてもシンプルですが、

相手のクライアントさんは大きな組織に所属している方ばかりなので、自分の意志だけで決められないことも多いですし、踏むべき手順も多いです。

それは、相手の事情であって、私の事情ではないと考えるのではなく、相手が置かれる状況にも配慮して、ともに同じゴールを目指すことを意識しています。

心がけ②:自分の役割を早く理解し、対処する

そして、2つめは、自分の役割というか、相手が自分に何を求めているのかを考え、

自分の役割がわかれば、その役割をたんたんと果たす。

これが、信頼を得る方法だと考えています。

相手の方にもいろいろなタイプの方がいます。

A)自分はこうしたいという想いが明確にあって、それを私に形にしてほしい。プラス、よりよい案があれば提案して、良いものを作ってほしい。

B)漠然とこうしたらいいのかなぁとぼんやりしたイメージはあるけど、それを人にうまく伝えられない人もいます。こういう人は、なんとなくのイメージでも聞ければ、早い段階でそれを受けたたたき台をまとめて、改善点を出してもらいながら、互いにイメージを共有していきます。

C)ちょっとめんどくさいのが、それなりに自分自身に案はあるけれど、お金払って私に仕事をだしているので、一回どんなもの出してくるかみてやろう。みたいな人もいます。(あんまり関わりたくないですが。)

でしゃばりすぎず、ゴールを共有できるように話を進めながら、方向を定めれば、後は自分がすべきことを粛々を進めます。

つきつめれば、この2点かなと思います。

技術職なので、そのベースには、技術の習得/向上などはもちろんあるんですが。

大体、こういう部分で若手時代にお客さんからこつこつと信頼を得てきたのかなぁと自分自身感じています。

一番大切なのは、続けられること

最後に、もう一つ大切なことを紹介すると、「自分自身が、続けられること」です。

正直、相手の要望に応えて仕事をしていたら疲れる時もありますし、この時間になったら終わり!っていうわけではないので、相手がOK出すまで帰らせてもらえず、ずるずると終電・・・ということもありました。(相手が、夜型タイプな人だと巻き込まれて、大変!)

また、この人の仕事は断りたいなぁというお客さんもでてきます。

なので、お客さんに仕事をもらうことも大切ですが、自分がこの仕事を続けていけることの方が大切です。

昔は、体力も気力も限界を超えて、もうこの仕事をやめてしまえ!と思うことも何度もあったんですが、続けるかやめるか、0か100ではなく、無理をして続けられなくなったら元も子もありません。

なので、自分自身が続けていける方法や基準を持つのも大切です。

そのためには、

・空気を読まずに発言することも時には大事。

社内の会議などは特にそうですが、これを言うと、耳が痛いと嫌がる人もいるだろうなぁということもあるんですが、それを気にしていたら、改善されず、前にも進みません。

そういう時は、「あの~、こういう考え方もあると思うんですが~~」みたいに、ちょっと申し訳にくいんですがぁぁぁ感を出して発言する人いるんですが、

私は、逆に、これを言われると嫌がる人がいるんだなんて思いもしなかったわ!ぐらい潔く発言します。しょうもない反論させない術でもあります。

その時、気を付けているのは、正論を振りかざしすぎない。ということです。

特に、組織において、男性は忖度しがちな生き物なのに対し、女性は正論を振りかざす人がいる印象(ヒステリックな人など)です。

あと、お客さんがしきっている会議で、空気を読まずに私が突然びっくりするようなことを言い出したら、場がまとまらなくなると大変なので、人の土俵で暴れ回らないようにも気を付けています。

(まぁ、当然のことですが)

そして、もう一つは、

・ノーと言えるようになる。

「ノーが言えない」のは非常につらいですね。

そして、ノーと言えるようになるには、「自分の意見や主張を通しても、受け入れてもらえる。必要な人材になる」ことだと思います。

ドラマ・踊る大捜査線で「正しいことをしたかったら偉くなれ」って和久さん(いかりや長介さん)が青島にいう名台詞があったと思います。非常に印象に残っているセリフです。

以上が

『「また、この人に仕事を頼もう」と思われるために私が心がけてきたこと』で、かつ「長続きする」コツです。

長くなりましたが、そんな感じです♪

 

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